今回の、映画『君が最後に遺した歌』に作品協力をさせて頂いた件について、
自分の備忘録として、
これまで『tsundrum_chan』に関わってくださったすべての方々への近況報告として、
ブログにまとめました。
お時間のある方は、読んで頂けたらうれしいです。
「朝の情報番組を観ていたら、今話題の映画の宣伝映像に『tsundrum_chan』の「ボタニカルリボンギターストラップ」が使われてたんですけど。。」
そんな様な趣旨の一報を頂いたのは、ソファで抜け殻のようになっていた土曜日の朝でした。
入ってきた情報と自分のコンディションとの余りの不釣り合いに、
頂いたリンク先の動画を見た後でさえ、理解が追い付かなかったのを覚えています。
いや、鍵括弧部分さえ無ければ容易に浮かぶ光景なのですが。ですが、ねぇ。
そんなシンデレラストーリーみたいな話が現実に起こることがあるのかと、
しかも自分に起こることがあるのかと、妙に俯瞰的に考えを巡らせていました。
確かにtsundrum_chanは、女の子たちに(もちろんそれ以外の方にも!)かわいい楽器ケースや楽器アクセサリを届けたい!という想いでやっているブランドです。
ですが、
まさか日本一とも言えるほどかわいい女の子に、
まさか映画館の大きなスクリーンの中で、
まさかこんなに大々的に使って頂けるなんて、
夢にしても出来過ぎじゃないですか。
それから何度もYoutubeを見返し、「いや、でもどう見てもそうだよな。」を繰り返し、
「やっぱウチの子(ストラップ)だわ。」とようやく確信をしてから、やっと情報が脳内に流れ込んできました。
初めに浮かんだのは、これまでに購入してくださったお客さまたちのことでした。
「やっと申し訳が立つ」
ネームバリューの無いブランドの、勢いとデザインに対価を払ってくださった方々に、
これで少しは顔向けができるかもしれない、そう思いました。
楽器店さんに納品に伺うと、来店されているお客様のお声が直接聞けて、
しばしばtsundrum_chanをからかいながらお話をする方々に出くわしたりもするのですが、
わたし自身は、目にも止まらないよりは「なんだコレ?w」とおもしろがって頂けるだけで、印象に残るだけで良し!という認識ではあるものの、
一方で、tsundrum_chanをいいと思って買ってくださった方々も一緒に揶揄されているような気分になってしまい、
日々自分の力不足に申し訳なさを感じていました。
なので「映画でも使って頂けるようなブランド」という体裁を頂けたことは、大変に有難く光栄なお話しだと思いました。
次に浮かんだのは見つけてくださったスタッフさんや楽器店さんへの感謝でした。
一ミリも実績のなかったtsundrum_chanを、イケシブのような世界のHUBともいえる楽器店で取り扱って頂いて、一から育てて頂き、
山のようにたくさんの商品を取り扱っているにもかかわらず、テレビで観ただけで気が付いてくださったこと、
そしてそれを、いの一番に共有してくださったことに、感謝の言葉もありませんでした。
家族に伝え、一通り驚いたり喜んだりした後で、
「で?これどうすればいいんだ?」という壁にぶち当たりました。
何やら大きなチャンスであるらしいことはわかるのですが、何をどうするのが正解なのか、
特に以下の点に関しては疑問が残りました。
①100%自分のブランドのものだと言い切れない余地がある
②せっかく使ってくださったことに対して、権利の面でご迷惑にならない方法で、でも宣伝はさせてもらいたい
①tsundrum_chanのギターストラップは、デザインを全面に押し出したいという気持ちもあり、
ブランドロゴの型押しやブランドタグが表面(おもてめん)の見える部分にはありません。
また資材もブランドオリジナルで一からデザインしたものではない為、
裏面の小さく微笑むロゴマークが見えない限り、
(自認はそうであったとしても)自分のものだと言い切れない余地が僅かながら残ってしまうのです。
②出演者の方のお名前や作品名、使用されている部分のスクショを出した方が、宣伝になるのはわかるのですが、
自分も作る者の端くれとして、誰かの権利を侵すことは極力しないでおきたいなと思いました。
また、劇中使用のデザインは資材廃番により既に販売を終了してしまっていた為、
「映画を機にバカ売れ」等も期待はできず、運を掴み切れない辺りもtsundrum_chanらしいな、と思ったりしました。
それからは、普段事業を運営する上で助けて頂いている方々に大慌てでご相談をさせて頂き、皆さんのお知恵を拝借させて頂きました。
(皆さまありがとうございました!)
そうしている間も、沿線の東急線車内ではtsundrum_chanのギターストラップを付けた俳優さんの広告映像が流れ、
もう何がなんやら、今度は気持ちの方が追い付かなくなっていきました。
結論としては、映画内で映っているかどうかもわからないロゴを頼りに、いつまでも「……ぽい」「……らしい」と言う宣伝をするよりは、制作元に直接確認をしてみるのが吉だろうということになりました。
残りの人生全部分の運を使い切り、もう失うものも無いですし、
お返事が頂けたらラッキーくらいの心持ちで、制作会社様にお問合せを致しました。
翌日早速ご丁寧に返信を頂き、それまでのSNSの投稿内容についての確認と、「作品協力」という立場からの今後の情報の取扱い方についての指針をご教示いただきました。
その為、断定しないかたちで初期にアップしていたSNSは、(誤字などもありましたし)このタイミングでの削除となりました。
本文章に関しましても説明が回りくどい箇所があるかもしれませんが、上記お約束によるものとご理解頂ければと思います。
アナウンスの仕方の参考に、と他作品協力をされている老舗メーカーさんのリンクを頂いたのですが、
余りに規模感の違う会社様で、最近のトピックの中の一つのようにさらりと紹介されていました。
一方のtsundrum_chanは、このビッグチャンスに必死にしがみついて擦り倒したい規模の、小さな小さなブランドです。
その後は指針は外れないかたちで、微力なりに宣伝をさせていただいた次第です。
有り難い事に、ショップページのブログ記事内で映画ロゴを使用する許可も頂くこともできました。
追って、数日もしないうちに『ギター・マガジン・レイドバック vol.18』(2026年1月28日発売)の巻頭特集内に、ストラップ裏面のブランドロゴが映り込んでいたことが発覚。
これで自分でも確信を得られ、安心して宣伝することができました。
3月末にKAMINARI GUITARSさん主催のYOKOHAMA MUSIC STYLEへの出展も控えていたので、映画を観たいはやる気持ちを抑えながら、
3月下旬、各お取扱い店舗様に「色違いがあります!」などと宣伝のご協力を頂いたりしておりました。
YMSも終わり、ようやく観に行けた #映画君歌 は、客席ほぼ満席・ほぼ若い女子たち。
ちょっと場違いなわたしは、序盤のストラップ使用のシーンから、もうボロボロ泣き出して、ちょっと変な人だったかもしれません。
家で待っていた子どもたちの安堵したような「おかえり」や、
出来上がった作品を見せたときに褒めてくれる笑顔、
明け方になっても終わらない制作作業、
それまでの色々なことが走馬灯のように頭を巡りました。
(いや死ぬんかい)
たくさんのものを犠牲にした、ビジネスと呼ぶには程遠い制作活動に対し、
「何やってんだろ」と時折襲ってくる冷めた自問が、この瞬間内側から全部流れ出ていくようで、
やっと「作ってきてよかったー!」と心から思うことが出来ました。
選んでいただいてありがとうございました!
「これ、同じ素材ですか?」
もう手に入らないと思っていたリボンを知人が見つけてくれたのはその直後でした。
写真ではそう見えるけど、実物を見てみないことにはわからなかったので、少量を取り寄せてみたところ、
はい、正解。
手元に残っていた端切れと並べてもドンピシャだったので、僅かでしたが残り全量を買い付けて、なんとか【復刻版】の販売にこぎつけることが出来ました。
自分一人ではそんな事思いもよらなかったので、一緒に親身になって考えてくれる方々がいてくれたことは、本当に有難かったです。
以前「ボタニカルリボンギターストラップ」を発売していた頃は、ストラップエンドの革材が変わったり、物価高の影響でアジャスターをゴールドからシルバーに変更したり、都度マイナーチェンジを繰り返していました。
今回どの時期のアイテムが劇中で使用されているのか正確には分からなかったので、
映画内のバックショットでパーツが金色に輝いて見えるシーンがあったことを参考に、
ゴールドパーツを採用した【復刻版】を発売させて頂きました。
【復刻版】の販売に際しては、お取扱い店舗様のご協力もあり各店で展開させて頂き、無事完売することが出来ました。
大変お手数をおかけしたにもかかわらず、皆さま快くご対応・ご協力くださり、本当にありがとうございました。
改めて、心よりお礼申し上げます!
偶然にもお世話になっているイケシブが『君歌』公開記念の直筆サイン入りギターの店頭展示を行っていたこともあり、
2F展示コーナー横でも、【復刻版】のサンプル展示と色違い商品の販売をさせて頂けることとなりました。
(ありがとうございました!)
GWに家族とも映画館へ行きました。
年齢的にまだ楽しめないかもしれないとは思ったのですが、tsundrum_chanを始めてからいつも謎に忙しそうにしている自分の親が、一体どんなものを作っていたのか、作ったものがどうなったのか、
テレビでもスマホでもなく、映画館のスクリーンで観てほしいと思ってしまい、お願いしてみんなで行ってきました。
(Xでも投稿しましたが)tsundrum_chanのストラップが出てくるシーンになる度、こちらを見てくれたり、親指を立てて「いいね」とジェスチャーをしてくれたり、
一緒に喜んでくれてうれしかったです。
いつだって何かを完璧にできたことなんてないですし、失敗ばかりの「失敗の天才」ですが、
今回の件で、tsundrum_chanがたくさんの方に支えて頂けていることを改めて実感致しました。
これからも感謝の気持ちを忘れずに、でもちゃんと「tsun(ツン)」の部分も無くさずに、
楽器を演奏する方々が、もっと楽しめる・もっと輝けるアイテムを作り続けていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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